今日は前回の認知症の種類(https://www.kjacat-3.com/dementia-types/)の中でも1番割合の多かった『アルツハイマー型認知症』について、実際にあった事例をお話します。 ※個人情報保護法に基づき仮名とさせていただきます。
事例 宮田さんの場合

宮田さん 男性 83歳 要介護2 長身・ 奥さん(81歳)要支援1 小柄さん のお二人暮らし ご家族:息子さんがお一人おられ結婚し別居中でしたが同じ市内在住。
元々、付き合いでゴルフ、飲み会、と自由な宮田さん。亭主関白で仕事人間でもあり、家の事は奥様に任せっきり。穏やかな奥様がおられたからこそ自由に過ごせた様子が伺えました。昭和のご夫婦、という感じでしょうか☺
認知症に気付いたのは・・・
最初に認知症に気付いたのは、10年ほど前。仕事で出張に行った際に、急にどこにいるか分からなくなった事が始まりでした。何とかご家族に電話をして目的地へ。その時はそれで終わりました。
その後、しばらくしてから仕事の付き合いで飲みに出かけた際にも、先に帰った宮田さんは自宅に戻れなくなり、ご家族に連絡。迎えにきてもらう事ができて帰宅できました。
ここで、ご家族さんが相談にこられ、介護保険の利用が開始します。この頃、アルツハイマー型認知症の診断を受けました。
介護の相談についてはこちら→https://www.kjacat-3.com/consultation-services/
介護保険サービスの利用

まず、最初に利用を開始した際は、週1回のデイサービス、しかも半日コースという、週7日のうち0.5日ほどの利用からスタート。しっかりとリハビリをしておしゃべりをするなど気分転換をする程度の利用でした。社交的な宮田さんは、誰とでも笑顔で過ごせるスペシャリスト✨すぐに打ち解け利用は継続できました。そこから5年、変わらず利用され、それ以外はご家族の送迎で仕事場をのぞいたり、ゴルフの打ちっぱなしに行く日々。以前の日課を大切にご家族が配慮してくださり過ごす事が出来ました。

アルツハイマー型認知症の変化について
物忘れはあったものの、ご家族と行動を共にする事が続いていた矢先、デイサービスから一人で出かけてしまい大捜索の事件が起こります。職員さん、ご家族さんとも大慌て💦宮田さん本人も出てしまった後、どこにいるかも分からず、かなり遠くまで歩いておられました。何とか見つかった場所は飲食店。ご自分でお店に入り、生ビールを注文、笑。息子さんに電話をしてくれ何とか会う事が出来ました。(携帯電話が使える状態で、きちんと持っていてくれて、本当に本当に良かった!!!!)
このことが起こってからは、半日のデイをやめ『認知症対応型通所介護』という認知症に特化したデイサービスに変更し、1日利用になりました。それでも、帰ると疲れている様子を見た奥さんは週1回の利用を希望。あとは、ご自宅で一人で出ていかないか様子をみる日々でした。この頃には、一人で自宅から出て行き、探し回る事が増えていきました。
変化の流れ
認知症デイサービスに行くようになられた頃からは、自宅から一人で出るのは日に7.8回は出る状況に💦奥様がうたた寝したすきに出掛けたり、一緒にスーパーに行ったらいなくなり、5時間後、警察のお世話になりようやく発見する、など目が離せない事が繰り返し起こりました。足腰はとても丈夫な宮田さん。奥様は足が弱く、探しに行くのも一苦労。

その後、体調を崩し入院する事がありましたが、見事に復活!退院後は、より認知症の進行がみられ、食事を食べた事を忘れる、変わらず一人で出かける、夜中に冷蔵庫のものやパンなど目につくといくらでも食べてしまう、排泄物をさわる・・・と症状はエスカレート。下着姿で外に出てしまった事もあり、奥様も疲弊してこられ、ようやくデイサービスを増やす決心をしてくださいました♬(週4回に増日)
それでも、歩けるうちはなんとか自宅でと奥様。その直後、宮田さんが自宅のトイレ前で転倒し骨折。長身のご主人を奥様が起こせるわけもなく、救急搬送されました。

診断は、高齢者の方ではよく聞かれる『腰椎圧迫骨折』。しばらく、入院、リハビリが必要となりました。それからはリハビリをしましたが、どうしても一人での移動は危険な状態が続き、奥さん、息子さんと病院関係者の方々とも相談し、施設入所の方向となりました。
最後まで自宅での介護を視野に入れておられた奥さん。本当に頭が下がります。これまでも本当によくしてこられました。施設入所が決定した際も「できるだけ面会に。」と言われる奥さん。仲の良いご夫婦の老後を見て、結局、今が大切なんだろうな、と自分に置き換え、色々と反省する事例でした、笑。
と、ブログでは文章でサラッと書いていますが、とても、とても大変だったと思います。一人で出てしまう事に一番悩み、事故などの心配をされていたため、玄関と勝手口に前を通過したら音がなるセンサーを設置。よく出る方の勝手口には、GPS付きの靴のみ置き家族がスマホで確認できるように。さらに、ホームセンターで購入したGPSをご本人のポッケに入れるなど、出来る限りの対応をされ無事に過ごしてこられました。
今日は1つの事例をお伝えしました。ですが、症状は人それぞれ、出方もそれぞれです。これは一つの事例ですが、同じ病名でも同じとは限りません。その部分のみご了承ください。
では、皆さまの明日がすんばらしい1日になりますように・・今日もありがとうございました♬


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