親が年をとるとできなくなること一覧|在宅介護の準備はいつから?

ゆっくり浴槽につかるイラスト 在宅介護の工夫
今は出来るけど年をとったらできないイラスト

「うちの親、まだまだ元気だから介護なんて先の話。」

そう思っていたのに、ある日突然「一人では難しくなってきた」と気づく。介護というのは、そうやって始まることが多いものです。

ケアマネジャーとして働いていると、「もう少し早く知っておけばよかった」「準備しておけばよかった」とおっしゃるご家族にたくさん出会います。

今回は、「今はできていても、年をとると難しくなってくること」を具体的にお伝えします。介護が始まる前に知っておくことで、いざというときに慌てずに済みますよ。ぜひ、ご自身の親御さんの姿を思い浮かべながら読んでみてください。

なぜ「今のうちに知っておく」ことが大切なの?

介護が必要になるのは、突然のことが多いです。転倒して骨折した、脳梗塞で入院した、認知症が一気に進んだ。そういったきっかけで、昨日まで普通にできていたことが、ある日からできなくなります。

そのとき、何の準備もなければ、家族はパニックになってしまいます。「どこに相談すればいい?」「何を買えばいい?」「家をどう変えればいい?」と、次々と判断を迫られることになります。

でも、「こういうことが難しくなる」と事前に知っていれば、少しずつ準備できます。福祉用具のことを調べておく、家の中の段差を確認しておく、地域の相談窓口を知っておく。そういった小さな備えが、いざというときにとても役立ちます。

どんな事が考えられる?

1.お風呂に入ること

ゆっくり浴槽につかれるイラスト

年をとると、難しくなることのひとつが「入浴」です。

浴槽をまたぐ動作は、実はかなりの体力と柔軟性が必要です。片足を上げて、バランスを保ちながら入る。若いうちは何も考えずにやっていますが、足腰が弱くなってくると、これが一気に怖くなります。浴槽の縁でつまずいたり、湯船の中で立ち上がれなくなったりすることもあります。

また、お風呂は「ヒートショック」が起きやすい場所でもあります。寒い脱衣所から熱いお湯に入ることで、血圧が急激に変動し、心臓や脳に負担がかかります。冬場は特に注意が必要で、毎年多くの方がお風呂場での事故で亡くなっています。

さらに、体を洗う動作も年をとると大変になります。背中に手が届かなくなる、シャンプーで腕を上げ続けるのがつらくなる。こうした小さな不自由が積み重なって、「お風呂が億劫になる」「入浴の回数が減る」という状態につながっていきます。

今のうちに、浴室に手すりがあるか確認してみてください。浴槽の出入りを助ける入浴補助用具なども、介護保険でレンタルできるものがあります。

2.トイレに行くこと

トイレに行きたい時に行けるイラスト

「トイレは自分でできる」ということが、在宅生活を続けるうえでとても大切です。逆に言うと、トイレが自分でできなくなったとき、介護の負担が一気に重くなります。

年をとると、まず「間に合わない」問題が出てきます。尿意を感じてからトイレに着くまでの時間が、若いころより短くなります。足腰が弱くなって移動に時間がかかると、間に合わないことが増えてきます。

また、夜中にトイレに起きる回数が増えることで、転倒のリスクが高まります。暗い中、眠い状態で移動するのは危険です。夜間の転倒が骨折につながり、そこから寝たきりになってしまうケースも少なくありません。

トイレの周りに手すりがあるか、段差はないか、夜間の足元は明るいか。こうした点を一度確認してみることをおすすめします。ポータブルトイレや尿漏れパッドなども、使い始めるタイミングが早いほど、本人も抵抗なく受け入れやすくなります。

3.料理をすること

元気に料理を楽しむイラスト

「料理ができる」ということは、在宅生活の大きな柱のひとつです。でも、年をとるにつれて、料理にはさまざまな難しさが出てきます。

まず、火の管理が心配になります。コンロの火をつけたまま忘れてしまう、鍋を焦がしてしまう。認知症の初期でも、こうしたことが起きやすくなります。

次に、包丁を使うことが危なくなります。手の力が落ちたり、手が震えるようになると、野菜を切るだけでも怪我のリスクが高まります。

また、栄養のバランスが偏ってくることもよくあります。「作るのが面倒になって、同じものしか食べなくなった」「柔らかいものしか食べられなくなって、何を作ればいいかわからなくなった」というご家族の声をよく聞きます。

IHクッキングヒーターへの切り替えや、宅配食サービスの利用、ヘルパーさんによる調理支援など、早めに選択肢を知っておくと、いざというときに動きやすくなります。

4.外出すること・移動すること

自由に外出できるイラスト

「自由に外出できる」ことは、心と体の健康にとても大切です。でも、これも年とともに難しくなっていきます。

足腰が弱くなると、長距離を歩くことや、バスや電車の乗り降りがつらくなります。段差があるだけで「怖い」と感じるようになることもあります。

また、車の運転も注意が必要です。反射神経が落ちたり、判断力が鈍くなったりすると、事故のリスクが高まります。「まだ運転できる」と思っていても、家族から見ると心配なケースは多いです。運転をやめる時期と、その後の移動手段について、早めに家族で話し合っておくことが大切です。

外出が減ると、体を動かす機会が減り、人との交流も減ります。そうすると、体力の低下と気力の低下が同時に進んでしまいます。デイサービスや外出支援のサービスを早めに取り入れると、外との繋がりを保ちやすくなります。

5.お金の管理をすること

お金の管理のイラスト

あまり表に出にくいテーマですが、「お金の管理」も年をとると難しくなることのひとつです。

認知症が進むと、通帳やカードの管理が難しくなります。同じものを何度も買ってしまう、振り込め詐欺の被害にあいやすくなる、お財布の中のお金の管理ができなくなる。こうしたことが、気づかないうちに始まっていることがあります。

また、複雑な手続きが増えると混乱してしまうこともあります。年金の手続き、保険の更新、医療費の精算など、書類仕事が苦手になってくる方も多いです。

日常の金銭管理を誰かがサポートできる体制を、早めに作っておくことが大切です。家族が定期的に通帳を確認する、地域の権利擁護サービスを利用するなど、いくつかの選択肢があります。

高齢の方々が感じていること

「いつか」ではなく「今」考えてみてください。今回ご紹介した5つのこと、いかがでしたか?

生活の当たり前イラスト

どれも、今は「当たり前にできること」かもしれません。でも、これらが少しずつ難しくなっていくのが、年をとるということです。

担当の利用者さんから、本当によく聞く事は、思うように出かけられない事です。「思った時に病院に行けない、欲しいものがあるのに、すぐそこのスーパーに行けない、情けないことよ。」なんて言われます。私たちが普通にしているちょっとした買い物に行けない、旅行に行けない事より、もしかしたら、つらいかもしれません。

話がそれてしまいましたが、大切なのは、「難しくなってから慌てる」のではなく、「難しくなり始める前に少し考えておく」こと。介護が始まってからでも遅くはないのですが、できれば元気なうちに家族で話し合い、住まいの環境を見直し、地域の支援についても知っておいてほしいと思います。

「うちはまだ大丈夫」と思っている方ほど、ぜひ一度、介護が必要な方々の日常生活を少し意識して見てみてください。何か気になることがあれば、地域包括支援センターやケアマネジャーに気軽に相談してみてくださいね。

まとめ

今日は、今と将来についてお話しました。

私は、いつも自分に置き換えて考えます。生活環境ではなく、いつ動けなくなるか分からない。いつ病気になるか分からない、今のうちにしっかり動こう!って。だから、積極的に映画にも行くし友達とも遊びます。興味がある事はやってみます!もうあまり若くないからこそ『今日が一番若い日』と考え、ダラダラは、年をとってからにしよう、って最近考えるようになりました。

ケアマネぱぁるのイラスト

介護が必要な方にとっては大きな悩みとなります。高齢者の方々にも若い頃があって、もどかしい気持ちがいっぱいです。明日、自分が動けなくなったらってたまに考えたりもします。人にトイレのお世話をされる、、、私なら辛くて仕方ありません。。。また、介護をされている方にとっても、せっかく動ける今を大切に、後悔なく過ごしてほしい!!と強く願います。ちょっと長くなってしまいました(汗)

では、皆さまの明日がすんばらしい1日になりますように・・・。お互い、仕事に介護、家事など頑張りながら頑張りすぎず、楽しみましょう!

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