「朝、起き上がるのがつらそう」「ベッドから立ち上がるときに、ふらついて危ない」。在宅で介護をしていると、こんな場面が少しずつ増えてきますね。そんなときに、とても大きな助けになるのが「介護用ベッド」です。
でも、いざ調べてみると、種類がたくさんあって「どれを選べばいいの?」と迷ってしまう方も多いと思います。購入すると値段も高いので、失敗はできない!!
そんな方には介護保険でのレンタルをおすすめしています。

今回は、介護用ベッドってそもそもどんなものなのか、どんなときに役立つのか、そして選ぶときに見るポイントを、できるだけやさしくお話ししていきます。これから準備を考えている方の、ちょっとした道しるべになればうれしいです。
介護用ベッドって、普通のベッドと何が違うの?
ふつうのベッドと介護用ベッドのいちばん大きな違いは、「動く」ことです。普通のベッドは、買ったときの形のまま使いますよね。でも介護用ベッドは、ボタンひとつで形を変えられるんです。
大まかなベッドの種類
1モーター:機能が1つだけあります。その1つが、背上げ機能となります。
2モーター:機能が2つありまベッド全体の高さと背上げ機能の2つです。
3モーター:その名の通り、機能が3つあります。高さ、背上げ、足も上がります。
最近は、3モーターの中にも首だけ角度が変えられる商品も出ています。背中が上がると足も連動して上がる、など機能も様々です。
では、詳しく特徴をみていきましょう!
ベッド全体の高さを変えられる
立ち上がるときは高めに、寝るときは低めに、といった調整ができます。また身長や足の長さに合わせて、足の裏がきちんとつく状態がベストです!
背中の部分が持ち上がる(背上げ)

楽な姿勢でテレビを見たり、ベッドの上で食事をしたりする時に便利です。高齢になるとムセる事も増えてきます。自分で起き上がる事がしんどい方にも背上げ機能で食べやすい姿勢を探す事ができます。
足や膝の部分も上がる
背中だけ上げると座っているうちに、体が徐々にずり落ちてしまいますが、膝も一緒に上げると、ずれにくくなります。また、横になった状態でむくみがちな足を高く上げてむくみ解消にも使用できます。
手すり(サイドレール)

寝た状態での左右の寝返りや、よいしょっ!と起き上がりの時の支えになり、ベッドからの転落も防ぎやすくなります。
イメージとしては、病院でよく見かける、あの上半身が起き上がるベッドが近いですね。ご家庭でも、あれと同じようなものが使えると思ってもらえれば大丈夫です。ただ、最近のベッドは木目調だったり、物置き場が頭の上にあったりと病院らしさはかなり軽減されています。
追加で借りられます! 介助バー ※オススメ♬

これはベッドから立ち上がる時に、立ち座りを安定させるものです。上記の写真のように閉じる事も出来ますが、開いてL字の状態で使う事が多いです。また、何段階にも分けて斜めなどいい角度で止める事ができます。ベッド横にポータブルトイレを置いて使用する時の立ち座りには、とてもありがたい商品でたくさんの方がレンタルされています。商品にもよりますが、介護保険1割で200円程度です!
介護用ベッドが役立つのは、こんなとき
「まだ自分で動けるから、うちにはいらないかな」と思う方もいるかもしれません。でも、介護用ベッドは「寝たきりの人のためのもの」とは限らないんです。
たとえば、こんな悩みがあるときに役立ちます。
ひとつめは、起き上がりや立ち上がりがつらくなってきたときです。背上げ機能を使えば、自分の力だけで無理に体を起こさなくてすみます。高さを調整すれば、立ち上がるときにひざや腰への負担も減らせます。
ふたつめは、介護する側の体を守りたいときです。低いベッドだと、おむつ交換や着替えのたびに、介護する人が腰をかがめることになります。これが毎日続くと、腰を痛めてしまう方がとても多いんです。ベッドの高さを上げれば、立ったままの楽な姿勢でお世話ができます。介護は何年も続くことがありますから、自分の体を守ることもとても大切なんですね。
介護保険でレンタルできることが多い
冒頭でも書きましたが、介護用ベッドは買うよりも「レンタル」で使う方が多いんです。
介護保険を使うと、月々の自己負担はぐっと安くなります。
1割負担の方なら、月に千数百円くらいで借りられることが多いです(負担の割合は、その方の収入によって変わります。※1~3割)。
ただし、介護保険でベッドをレンタルするには、原則として「要介護2以上」という条件があります。要介護1や要支援の方は基本的に対象外なのですが、体の状態によっては「例外給付」といって、特別に認められる場合もあります。このあたりは判断がむずかしいので、担当のケアマネジャーさんに相談してみてくださいね。
「買った方が結局おトクなのでは?」と思うかもしれませんが、レンタルがおすすめなのには理由があります。体の状態は時間とともに変わっていくので、あとから「もっと機能のあるベッドに変えたい」となることがよくあるんです。レンタルなら、状態に合わせて別のベッドに交換してもらえます。掃除や点検はもちろん、壊れたときはすぐに交換してくれるなど、安心です。
また定期的に、くたびれてきたマットレスも無料で交換してくれます!!レンタル料以上にありがたいですよね。
選ぶときに見たい、4つのポイント
では、実際にベッドを選ぶときは、どこを見ればいいのでしょうか。むずかしく考えなくて大丈夫です。次の4つを押さえておきましょう。
「モーターの数」
モーターというのは、ベッドを動かす機械のことです。数が多いほど、いろいろな動きを別々にできます。1モーターは背上げと高さ調整が一緒に動くシンプルなタイプ、2モーターは背上げと高さを別々に、3モーターは背上げ・膝上げ・高さをそれぞれ動かせるタイプです。動きが多いほど便利ですが、その分お値段も上がります。「今、どんな動きが必要か」で選ぶとよいですね。
「ベッドの幅」
標準の幅のほかに、少しゆったりした「ワイドタイプ」もあります。寝返りをよく打つ方や、体格の大きい方にはワイドが向いています。ただし、部屋に置けるかどうかも大事なので、置き場所の広さも測っておきましょう。
「床からの高さ」
転落が心配な方には、うんと低くできる「超低床タイプ」があります。万が一ベッドから落ちても、けがをしにくくなります。逆に、立ち上がりを助けたい場合は、高さをしっかり上げられるものが向いています。
「マットレスの種類」
同じくらい大事なのがマットレスです。長く寝ていると、お尻や背中に「床ずれ」ができやすくなります。それを防ぐために、体圧を分散してくれるタイプや、空気で圧を逃がすタイプなどがあります。自分で寝返りが打てるかどうかで、選ぶマットレスが変わってきます。
使うときに気をつけたいこと
便利な介護用ベッドですが、使い方を間違えると事故につながることもあります。安心して使うために、次の点に気をつけてください。
まず、すき間に体をはさまないことです。サイドレールとマットレスのあいだ、手すりのすき間などに、手や首がはさまってしまう事故が報告されています。すき間ができにくい組み合わせを選び、すき間を埋めるカバーを使うと安心です。
次に、ベッドからの転落を防ぐことです。サイドレールをつけたり、低いベッドを選んだりして備えましょう。ベッドのそばに、やわらかいマットを敷いておくのもひとつの方法です。
そして、意外と忘れがちなのがキャスターのストッパー(ロック)です。介護用ベッドにはタイヤがついていて動かせるものが多いのですが、使うときは必ずロックをかけてください。ロックを忘れると、立ち上がるときにベッドが動いて転んでしまうことがあります。
最後に、リモコンの置き場所にも気を配りましょう。本人が間違って操作しないように、でも必要なときには手が届くように。寝ている間に体の下にリモコンが入り込まないよう、決まった場所に掛けておくと安心です。
まとめ
介護用ベッドは、本人の「動きやすさ」と、介護する人の「体の負担」、その両方を助けてくれる心強い道具です。寝たきりの方だけのものではなく、「起き上がりがつらくなってきたかな」と感じた時点で考えてみる価値があります。
多くの場合は介護保険でレンタルできますし、体の状態に合わせて交換もできます。まずはひとりで抱え込まず、担当のケアマネジャーさんに「ベッドってどうかな」と相談してみてくださいね。きっと、その方に合った形を一緒に考えてくれますよ。

今日は介護用ベッドについてお話しました。
毎日の介護、本当におつかれさまです。便利な道具をじょうずに取り入れて、少しでも肩の力が抜ける時間が増えますように。
では、皆さまの明日がすんばらしい1日になりますように・・・。今日もありがとうございました!!


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