今日は『レビー小体型認知症』と診断された方の事例についてお伝えします。ちなみに『レビー小体型認知症』がどんな症状が出るか、等は https://www.kjacat-3.com/dementia-types/ こちらをご参考にしてください♪
※個人情報保護法に基づき事例は仮名といたします。
レビー小体型認知症の佐藤さん

佐藤さん 94歳 女性 要介護3 ご主人は他界。娘さんとお孫さん(女性)との3人暮らし。猫2匹。
佐藤さんは以前から、認知症状はあったものの、物忘れ外来を受診すると、『軽度認知症』との診断でお薬が処方される事もありませんでした。
保険証をしまった場所が分からない、お薬を飲み忘れる等の症状から始まり、数年かけて徐々に進行。進行されたなぁ、と感じた時は、リモコンが使用できなくなった時です。これまでの症状に加えて、テレビ、エアコンのリモコンが使用できなくなりました。
ここまでは、認知症によくみられる症状です。
レビー小体型認知症の症状が出始める
現在94歳の佐藤さん。症状が強く見られ始めたのは約1年前。物忘れ外来の受診は年1回程度でしたが、症状が進行した際に、改めて検査をしてようやく『レビー小体型認知症』との診断を受けました。
診断を受けた直後からは、本当に様々な症状がみられました。
幻覚・幻視

佐藤さんが、よく見えていたのは子供。自分のご飯やおかずを残して「これ、食べて。しっかり食べるんだよ。」など、いないはずの子供に話しかけるようになったそうです。その後は、よく誰かと話をする事が増えました。
また「男の人が勝手に上がってきた!!」と興奮し、デイサービスの職員が迎えに行っても警戒して鍵を開けないなどもありました。
他にも、「トイレの壁が変わってる!今日、あんた入った?」とデイから戻ってすぐに娘さんに言う事もありました。「・・・入ったよ。」と娘さんも呆然とされてました。
転倒する頻度が急増!!

そして、かなり転倒する回数が急増しました💦
日に4.5回転倒する事もあり、目が紫に腫れ上がったり、手の指を骨折したり、と全身のあちこちに怪我をする事が増え、治っては怪我をする繰り返しでした。
夜間、朝方も転倒があり、昼間も、もちろん転倒してしまう、と昼夜問わずの転倒が続きました。屋外では歩行器をレンタルし、デイサービスの職員さんは転倒に注意して対応してくれました。ただ、自宅では24時間ついている事は難しくどうしても転倒が防げませんでした。
もちろん、ケアマネとして玄関やベッド横など動作時に必要な手すりを設置する等の対策はしましたが、かなりゆっくりではあるものの歩ける方だったので、完全に防ぐ事が難しい状況でした。自宅内でよく移動されるところに、簡易手すりを増やそうか、との提案や、自宅内での歩行器を活用しては、と提案もしましたが、ご家族は気が進まない様子。気が進まない理由としては、金銭的なものでした・・・。金銭的にかなり厳しいご自宅で、佐藤さんのご意向よりご家族の了承が先に必要な中、勧められないサービスも多々ありました。
自宅で頑張るうちに・・・。

自宅で介護を頑張ってこられた娘さんとお孫さん。金銭的に厳しく、ショートステイを予約しては「やっぱり、今回はやめときます。ちょっと生活厳しくて・・。」との電話をいただく事もありました。その後は、支援を活用できず、自宅での介護疲れで疲弊してこられ、徐々にご家族が、ご本人に怒る事が増えていきました。怒る事は認知症にとって、良くなく、より進行させると言われています。ご本人の認知症状もみるみる進行し、ご家族が怒る勢いもどんどん強くなっていきました。デイサービス職員がいても、ケアマネが訪問しても、怒っている姿、荒い支援がみられ在宅での生活に限界を感じました。
ショートステイを長期活用
施設を希望されるものの、金銭的に難しい状況もあり、どうやったら安く利用できるか相談をしていきました。まずは、施設として1番安く入れると思われる施設をお伝えし、施設探し、見学、申し込みなど、入居まではある程度時間がかかる事をお話しました。
それまでも、もう耐えられないとご家族。以前から施設の話はしていましたが、なかなか重い腰が上がらない、といった感じでした。「もう限界。」とお孫さん。「もうこれ以上、娘(孫)にストレスをかけたくない。」と娘さん。

急遽、『ショートステイの長期:ロングショート』の調整を行いました。介護保険の限度額をオーバーしないよう(https://www.kjacat-3.com/care-insurance-money/)30日利用し、1.2日帰宅し、またショートステイに行く、という流れを調整。これまでデイサービスを週4回利用されていた費用をすべてショートステイにあてる形をとりました。ギリギリではありますが、なんとか了承され、ロングショート利用中に施設探しをする事になりました。
やはり、在宅で本当にしんどくなった場合は、施設を検討される方がほとんどです。また私たちケアマネも出来るだけ在宅で過ごさせてあげたい思いはありますが、ご本人とご家族にとって良い環境ではなければやはり施設をおすすめせざるを得ません。今回は、ロングショートを活用する事でストレスはぐっと減り、ご本人の笑顔も増え、時々、自宅に帰った時にはお互い穏やかに過ごせている様子です。
次回は、サービスを少しでも安く利用する方法について少しふれて行きたいと思います。
では、皆さまの明日がすんばらしい1日になりますように・・。今日もありがとうございました☺


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